バイクのヘッドライトバルブをLEDに交換します
バイクのヘッドライトも普通の車と同様に交換可能です。
ninja400なのですが、交換用のLEDヘッドライトバルブが出始めの頃、格安の中華LEDバルブを使っていました。
一応バイク用でしたが、それほど明るくなかったため、純正のハロゲンに戻していました。
しっかりとしたブランドの良さげなLEDヘッドライト用バルブを発見したので購入してみました。
kawasaki ninja400のヘッドライトバルブのタイプはH7
ヘッドライト交換バルブの老舗bellof製のLEDバルブです。
1万円を切る価格で、ドライバーユニット一体式で冷却ファンも内臓していて、しかもコンパクト。
ヘッドライト、フォグランプ兼用のバルブなので明るさはそれなりにあるはず。
自動車用なのですが、バイクにも取り付けできるのでしょうか?
前例が見つからないために、挑戦してみました。
ヘッドライトバルブ交換に必要なもの
・カッターナイフ
・H7バルブアダプター
純正のH7ヘッドライトバルブにもバルブのアダプターが装着されているのですが、LEDバルブに交換すると、純正のアダプターが装着できません。
LEDバルブの形状に合わせたアダプターを装着します。
アダプターとはヘッドライトバルブ固定用のスペーサーです。
ninja400のヘッドライトには純正でハロゲンバルブ用のアダプターが付いている。
HIDやLEDバルブに交換すする場合は、そのバルブ用のアダプターが必要。
BELLOF (ベロフ) ヘッドランプ&フォグランプ用LEDバルブ H7 6500ケルビン
ヘッドライトバルブを開封してみて、最初に思ったのが、全長が短すぎて防水のゴムカバーが装着でき無さそうな感じがしました。
配線用のコネクターが同梱しているのですが、差し込む方がコネクターになっていないので、バイクでも簡単に装着できそうです。
写真ではメッキっぽいのですが、本体は全て金属製で、安心感があります。
ヘッドライト本体と、固定部分が分離する構造で、押し込んで回して固定します。
その時に、ある程度自由な角度で固定できる様になっています。
なので、光軸調整する時に、本体を回して調整することができます。
よく見ると、ヘッドライトの固定部分の内側に、メモリが表示されており、その角度に合わせて固定できます。
LEDバルブ装着手順
単純な作業で済むのであれば、工具は要りません。
ハンドルを切って、手を突っ込んで、純正のヘッドライトバルブを抜いてLEDバルブを入れるだけです。
ヘッドライトのコネクターをそのまま引っ張って抜き、防水のゴムカバーも引っ張って外します。
ヘッドライトを固定している金属のワイヤーは押してずらすと外せます。
上の画面で言うと右側の部分を押して下にずらします。
外れた純正ヘッドライトバルブ。
H7のバルブに、アダプター(下の黒い樹脂パーツ)がついています。
比較。
ヘッドライト固定している金属のワイヤーは純正バルブの黒い樹脂パーツを押さえていました。
h7バルブのままだと、その分の厚みが不足して、固定できないのです。
ベット購入した、バルブアダプターの厚みを足すと同じ厚みになります。
まず、固定部分のみをヘッドライトユニットに固定します。
その後LEDヘッドライトバルブと、防水ゴムカバーを組み合わせたものを挿入します。
結果的には、入りませんでした。
やはり、LEDバルブの全長が短すぎて、防水ゴムカバーが奥に当たってしまい無理な様です。
防水ゴムカバーの当たる部分をカットすることにしました。
ゴム部品なので非常に切りにくいのですが、カッターナイフでちょっとづつ切りました。
ちなみにこのゴムカバーはバイクや自動車の汎用部品で、簡単に入手できます。
色々な自動車やバイクに利用されています。
加工前と比較。
固定部分が表面に出る位置まで削ります。
この状態で押し込むと装着できました。
装着時の注意ですが、LEDヘッドライトバルブの配線はあらかじめつけてから、LEDバルブを固定しましょう。
スペース的に、後から配線を繋ぐことはできません。
一般的には180度回転してても装着することができるバルブなのですが、ninja400の場合、極端にスペースが狭く、ヘッドライト固定用のワイヤーとLEDバルブが当たってしまいます。
その場合は180度回転させて取り付けましょう。
防水ゴムカバーなしで、仮付けすると、どちらの方向が干渉するのか分かります。
逆側も同様の作業です。
ハイビームインジゲーターも問題なく作動しました。
LEDバルブへの交換後は光軸を確認しましょう
LEDバルブは、ハロゲンバルブやHIDと違い、点光源が集まっています。
そのためヘッドライトユニット内で反射する照射光にばらつき発生し光のムラが出ます。
光軸を調整することによって、見やすさが変わります。
特にこのBELLOFのLEDバルブは、ヘッドライトバルブの角度も調整できますので、回転させると見え方も変わります。
装着後、光軸が全くずれていた事が発覚したので、光軸調整を行いました。
光軸の調整方法は以前紹介しておりますので、ご参照ください。
交換後の感想
多少の光のムラはできるものの、それはLEDバルブの宿命です。
自動車用もヘッドライトをLEDバルブに交換したことがありますが、そちらでも光のムラはできています。
明るさも充分あります。
特にハイビーム側はかなり明るくなりました。
あとは耐久性ですが、安心できるブランドで購入したので、長くもってくれる事を祈っています、、、
2022年8月追記 ninja400に装着したLEDバルブは車検に通るのか!?
先日、BELLOF (ベロフ)のLEDバルブでユーザー車検を受けてまいりました。
結果的に、LEDバルブで車検は通過できませんでした。
車検に通過できない原因
車検でヘッドライトが不適合になった原因は光軸のずれです。
通常テスターで調整をかければ、光軸で通過できないということはないのですが、今回の場合は通過できませんでした。
そして、結果的に車検に通過できる余地はありませんでした。
以下の画像は、車検とは関係のないロービム側のヘッドライト内部です。
以下の画像は車検で落ちた状態で撮影した、ヘッドライト検査を行うハイビーム側のヘッドライト内部です。
不適合の内容は、『光軸が右下方向に外れている』なのですが、ヘッドライトの光軸を最大限左にずらした状態でも、『右にずれている』状態でした。
これ以上ヘッドライトの光軸を左に戻すことはできない、調整範囲外に光軸がずれてしまっているのです。
上記のハイビーム側のヘッドライトの画像を見ると、ヘッドライト内部のリフレクターが、ヘッドライトの内側にほぼ当たっています。
これ以上左に向けることはできません。
バイクの車検のヘッドライトの検査では、『最高光度点』の位置をテスターで計測します。
LEDバルブは、発光面が2面になっています。
ninja400のヘッドライトユニットはハロゲンバルブ用に設計されているので、LEDバルブの様に面で発光すると、リフレクターで反射された光が偏り、見た目ではハロゲンバルブと同じ様な照射範囲なのですが、車検時にテスターで検査する、最高光度点がずれてしまうのだと思います。
最高光度『点』なのが重要で、テスターだと、極端な話どのLEDの素子が微妙に明るいのかまで、感知してしまうのではないでしょうか?
対処方法としては、何らかの方法で調整することができるのかもしれませんが、おとなしく純正のハロゲンバルブで車検に挑んだ方が良いと思います。
余談 純正バルブに戻して思った事
LEDヘッドライトバルブから、ninja400純正のハロゲンバルブに戻しましたが、案の定ですが光軸は全く別の方向へ。
交換後に一番思ったのが、最高光度点(一番明るい場所)がものすごく分かりやすい事です。
LEDバルブだとどの辺が一番光度が高いのか判別が難しいのです。
LEDバルブは明るいのですが、明るい範囲が広いのです。
光源が6つのLEDという影響もあるかと思います。
LEDバルブはテスターでも同様に変な位置を最高光度点と読み取る事が多いらしいので、車検時は無難に純正のハロゲンバルブで受験するのが良いと思います。
ちなみに、かっちり光軸とったら車検に通過できるのか試してみたくて、調整しては再検査を行いましたが、1日の再検査上限の3回とも落ちて、生まれて始めて後日再検査になりました!
コメント
このライトで車検は通りましたか?
コメントありがとうございます。
先日車検を受験した結果、このヘッドライトバルブでは車検に通過できませんでした。
原因は、光軸です。
ヘッドライトの光軸の調整範囲いっぱいに調整しても、光軸が基準値に収まりませんでした。
LEDの発光面が2方向のため、純正のハロゲンバルブと最高光度点がずれてしまう様です。
光軸を左方向の限界に調整しても、右方向にずれていました。