KAWASAKIバイクにHONDA純正グリップヒーターが装着できるのか?
ホンダ純正のグリップヒーターがカワサキのバイクに流用できるとの噂を耳にしました。
個人的には、寒い時期にグリップヒーターは必需品だと思います。
実際に流用できるのかはやってみなければわからない!
KAWASAKIのninja400にホンダのスポーツグリップヒーターを取り付けてみました。
必要なものはほとんどアマゾンで購入しました。
ホンダ純正グリップヒーターのメリット
ホンダ純正グリップヒーターを選んだ理由としては、純正品質の耐久性を期待したのと、温度が3段階調整可能な点です。
操作はボタン一つで、LEDが内臓されており点灯や点滅によって、状況が分かるようになっています。
操作はボタンの長押しのみので、押すごとにOFFから、強、中、弱に変更します。
操作後のLEDの点滅回数で、現在の設定温度がわかるようになっています。
三段階の温度調整
温度調整可能なのは、かなりありがたいです。
グローブの厚さや、気温によってグリップヒーターの温度を変えれますので、手は冷えることがありません。
最高温にすると、外気温によっては熱すぎて握ってられないくらい発熱します。
寒い時期に厚手のグローブを装着していても、充分に暖かいです。
夏場の早朝のちょっと寒い時は弱にしておくと快適です。
耐久性
グリップヒーターの耐久性に関しては、取り付けて6年経過していますが、一度もトラブルがなく作動しています。
ホンダ純正グリップヒーターのデメリット
ホンダ純正グリップヒーターの唯一のデメリット。
ただ、これに関しては気にしなければ特に問題はないのですが、ローグリップ化に(アクセルケーブルの引き量が小さく)なります。
純正のグリップと比べて、同じアクセル開度にするためには、大きくアクセルグリップを回さなければなりません。
逆にいうと細かなアクセル開度の調整はしやすくなります。
グリップヒーター取り付けに必要なもの
・[ホンダ]Honda スポーツ・グリップヒーター Honda二輪純正アクセサリー / 08T50-MGE-000
・デイトナ(Daytona) ネジロック5g 72207 [HTRC3]
・デイトナ(DAYTONA) グリップボンド 10g 70225
・工具類
・チェーンクリーナー
・ブレーキパーツクリーナー

グリップヒーター本体さえ購入すれば、後は配線さえできればいいので、取り付けアタッチメントは不要と思ったのですが、本体に付属する『低電圧時に電力を遮断するユニット』への配線が専用のコネクターになっており、そのコネクターのために取り付けアタッチメントが必要になります。
HONDAのバイクのどの車両用のものを購入すればよいかは厳密には検証していませんが、とりあえず上記の取り付けアタッチメントを購入しました。
車種ごとの取り付けアタッチメントの違いは、単純に配線の長さだけだと思いますので、車体が大きい車両のものが無難ではないかと思います。
HONDA純正のグリップヒーターの流用に関して
配線自体は12V電源とアース線がそれぞれ1本ずつ取れればいいだけなので、流用に関しては、『ハンドルグリップの径さえ合えば』取付け可能だと思います。
グリップヒーター取付作業手順
左側グリップの取り外し~HONDAスポーツグリップヒーターの取り付け

バーエンドを六角レンチで取り外して、純正のゴムグリップを取り外します。
グリップの隙間に無理やり六角レンチを入れて、パーツクリーナを吹き込み、六角レンチで一周はがます。

パーツクリーナーを使ってのゴムグリップの取り外しは、HONDAのスポーツグリップヒーターの取り付け説明書に、グリップ取り付けの際に、グリップヒーターの挿入の途中でグリップボンドが固着した場合は、ブレーキパーツクリーナーを吹きつけた後に取り外せとの記載があったために、取り外しにも使えるのではないかと使用してみました。
グリップボンドを切り離したら、再度パーツクリーナーを吹き込んで、グリップを抜き取ります。

グリップボンドが残ります。
このグリップボンドの残りは、ブレーキパーツクリーナーを使っても、いまいち除去できず、チェーンクリーナーを吹き付けてペーパーウエスでこすると簡単に除去できました。

この後、グリップボンドを塗布した後、HONDAスポーツグリップヒーターを挿入します。
HONDAスポーツグリップヒーターのマニュアルでは、グリップボンドをハンドルバーに塗布した後に、ハンドルバーとグリップヒーターの内部に一時的な潤滑のためにパーツクリーナーを吹き付けてから挿入と記載があります。
指示通りに作業しても、結構力を入れなければ入っていきません。
多少ひねりながら、何とか挿入しました。
その後バーエンドを取り付けて、設置完了ですが、HONDAスポーツグリップヒーターの横幅はNinja400純正のグリップよりも横幅が短いようで隙間が出来てしまいました。
社外のバーエンドを付けていますが、グリップ側の位置は純正と同じですので、純正のバーエンドでも隙間が出来てしまいます。

右側グリップヒーターの取付
右側グリップもまずバーエンドを取り外します。

スロットルグリップの固定部分を分解します。
プラスドライバーを使用しプラスねじ2本を取り外せば分解できます。

アクセルワイヤーを取り外し、グリップをグリップヒーターと入れ替えます。

やはりホンダスポーツグリップヒータは短いようです。
スロットルケーブルを付け替え、固定部分を取り付け、バーエンドを取り付けて、右側のグリップヒーターの設置は終了です。
無加工で取り付けできました。

グリップヒーターの配線は手前側の、この角度になってしまいます。

ホンダスポーツグリップヒーターを取り付けると、右側のグリップエンドとの間にはやはり隙間が開いてしまいます。
グリップヒーターの配線取付
本体を設置した後は、配線の取り回しを考え設置した後に、プラス電源とアースを設置すると完了です。

取付アタッチメントの購入車種により配線の長さが違うと思うため、取付けアタッチメントの種類によりどこに配線を通せるか考慮して配線を行う必要があります。
配線の接続方法は付属の説明書を見れば、若干ややこしい記載がありますがよく読むとわかります。
自分の場合は、燃料タンク前方のカバー内の右側にちょうど良い隙間があるので、そこに電圧監視ユニットを取り付けました。

そこから配線を左側に持ってきて、以前ヒューズボックスから取り出した電源にコネクター接続し、適当な箇所にアースを設置しました。

これで設置完了です。
燃料タンク前のカバーを取り付ける前に、ホンダスポーツグリップヒーターが作動するかテストします。

問題が無ければ、燃料タンク前方のカバーを付けて取り付け終了です。
スロットルの問題
Ninja400純正のスロットルグリップよりも、ホンダスポーツグリップヒーターのスロットルグリップの方が、ロースロットル(スロットルケーブルの配線部分の径が小さい)のため、スロットルの遊びがかなり増えてしまいます。
気にしなければ走行すること自体には問題は無いのですが、レスポンスなどを追求すると気になる部分です。
Ninja400のスロットルケーブルの調整はハンドル部分で出来るのですが、その調整範囲を超えてしまっているため、ハンドル部分の調整では足りません。
エンジン部分で調整する必要が出てきました。

調整するには右側のカウルを取り外します。
カウルを取り外すには6角のビス4本(サイドに見えるシルバー2本と上側の黒い樹脂部分の黒いビス2本)と、クイックリベット6本(車体下側にある左右のカウルを止めるリベット3本とフェンダー内部の3本)を取り外します。
写真に見えているエンジンの上側に、スロットルケーブルの調整箇所があります。

ケーブルを伸ばすことで、スロットルの遊びを減らすことが出来ます。
とても小さな隙間のため、無理やり手を入れてアジャスターを回し、ケーブルを伸ばす必要があります。
ちなみに、自分の場合はアジャスターのロックボルトはラジオペンチ2本を使用して回した後、片手が入る隙間すら無いので、両手の指先だけを入れてアジャスターを回転させました。
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