GoProMAXは2019年発売。Insta360X3は2022年発売。
3年差のカメラの性能の差は雲泥の差でしょう。
どのくらい違うのかを比較しようと思って撮影をした結果、驚くべき結末に。
360度カメラというジャンルの製品
360度カメラである、Insta360X3とGoProMAX。
360度カメラは用途を選ぶ
360度カメラは360度データで使用しないとあんまり価値がないような気がします。
360度カメラは広範囲を撮影するため、基本的に普通のカメラに比べて画質は劣ります。
360度で撮影したデータを編集して平面のデータに変換して動画にするのであれば綺麗な画質で撮れる普通のカメラの方がおすすめ。
全範囲を撮影できるのがメリットですが、目的としていない側(撮影対象と反対側)の映像は基本的に不必要。
編集する手間が増えるだけです。
360度カメラは目的と用途を考えて使わないと価値が出ないカメラです。
GoProMAXのメリットとデメリット
- 価格がちょっと安い
- レンズ保護カバーや保護キャップ、マウントなどが標準で付属
- とにかくバグる、フリーズする
GoProMAXを購入して、あまり不自由なく使っていました。
別途GoProも所有しており、GoProMAXは360度カメラなので使用する機会は限られます。
主に写真撮影に使っていました。
最近になり動画撮影に使用し始めて、以下のVR360度映像はGoProMAX撮影です。
GoProMAXの動画撮影の解像度は6k画質で撮影。
それを瞬時にカメラ内で画像処理し、綺麗な5.6Kのデータが出来上がる。
その捨てられた0.4K分のデータが画質向上に使われているのでしょう。
Insta360X3の動画撮影の解像度は5.7K。
GoProMAXの熱暴走
GoProMAXに限らずアクションカメラをはじめとする小型カメラ全般に発熱の問題があります。
内部での画像処理が高度になると発熱も増大し、本体を小型化するために、放熱性が悪くなります。
カメラが発熱するとカメラ保護のために、強制的に動作停止します。
最近GoProMAXでの動画撮影での使用が増えてきましたが、使っていて熱停止は一度もありません。
あまり、本体が熱を持っているイメージがありません。
夏場の炎天下など熱に厳しい環境であれば、動作は停止する可能性は高いと思います。
GoProシリーズの欠点!とにかくバグる
GoProMAXに限らないのですが、GoPro全般的にバグが多いと思います。
スマホのGoProアプリと接続してリモートで撮影するとかなりの確率でバグります。
アプリでの遠隔操作はやめた方が無難。
映像が変わらず音声だけが録音されたデータが出来上がっていた事が数回あります。
映像データの破損は致命的。
通常のGoProでもよくあるのですが本体のフリーズも多い。
ボタン操作も受け付けなくなり、そこから復帰するには一度バッテリーを抜くしかない。
充電中のバグも多い。
充電ランプが消えなくなりボタン操作も受け付けなくなる状態に多々陥ります。
その場合もバッテリーの抜き差しが必要。
映像が撮れてない、使えない事が多々発生し、GoProMAXの動作は慎重に行わないと不安定。
Insta360X3のメリットとデメリット
- タッチパネルの操作性が良好
- 360度写真撮影の解像度が高い
- アプリの開発が熱心
- 撮影映像のディテールが良くない
- 発熱があからさまにすごい
- 細長い形状のためケースやカバーをつけないとテーブルに置けない
- 標準付属品が少ない
発熱があからさまにすごい
Insta360X3は購入直後に電源入れた時にすでに分かりましたが、発熱がすごい。
電源入れただけで、もう本体が暖かい。
正直なところびっくり。
バッテリーの消費も激しいでしょう。
画質が良くない
これはもう両方買って直接比較しないとわからない部分。
ただ、自分の場合はGoProMAX長い間使って画質がわかっているから、映像見てすぐに感じました。
撮影された物や人の映像のディテール(細部)がはっきりしない。
あと、拡大すると分かりますが、Insta360X3で撮影した映像は微妙に手ブレが発生しています。
自分の購入した本体が不良なのかとか、もしかしたら設定がおかしいのかと思い、他の人が撮影した動画を見てみると同じようにディテールは不鮮明でした。
画質はカメラにとって命です、、、
360度の静止画
写真に関してはGoProMAXよりInsta360X3の方が解像度が4倍近く高い。
GoProMAXの静止画、360度写真の解像度は1660万画素。
Insta360X3の解像度は7200万画素。
撮影した画像は、Insta360X3の方が小さな場所に書いてある文字などが判別できる。
しかし、動画と同じようにディテールがはっきりしないため見にくい。
解像度が4倍近い差があるため、ファイルサイズも約4倍ある。
Insta360の画質が悪い理由は何?
画像撮影の解像度が高いのに動画録画モードだと、その解像度の映像にならない。
動画はあえて画質を下げているという事になる。
多分、発熱の問題なんでしょう。
映像を処理しきれないのだと思います。
Insta360X3無理にコンパクトサイズにしたために、熱がこもって長時間録画できない上に画質を落とす事になったのでは??
あと、Insta360X3は持って歩いている場面で微妙な手ブレ起こしていることが判明。
GoProMAXは長年培ってきた技術によって、手ぶれ補正や画像処理の方法が最適なんだと思います。
そしてそれに見合った本体の設計。
GoProMAXの、少し大きくて四角いデザインにはそのような理由があるのでしょう。
あと、GoProMAXは前後でカメラの位置が、一直線ではなくずれていたりします。
静止画に関しては、後からの画像処理である程度ディテールをはっきりさせることができるのですが、動画撮影に関しては補正のしようが無い状況です。
ケースやカバーをつけないとテーブルに置けない
Insta360X3は細長いデザインで、置く時に倒しておく必要があります。
底は平坦なので立てて置くことは可能ですが、倒れたら絶対にレンズが当たる。
レンズに傷が入るのは致命傷。
横に倒しておくしかないけど、そうするとレンズがテーブル面などに触れるので、どこかに置く場合はケースへの収納が必要。
使っていて、ちょっと面倒さを感じました。
GoProMAXはそのまま置けるので。
付属品が少ない
Insta360X3は付随する製品の販売で必死に利益出そう感がハンパなく感じてしまう。
あと、カメラ性能の不足もアプリで誤魔化そうとしている感じがしてしまうのです・
Insta360X3は使いにくい布のケースは付属している。
しかしこのケースが小さすぎる、、、
本体に対してピッチピチなのはいいのだけれど、入り口が細すぎる。
レンズが直にケースに触れる。
自撮り棒問題
Insta360X3は底の部分に、普通のネジ式のカメラ穴が付いている。
専用の自撮り棒以外のセルフィースティックを使うと、下側に少し映ります。
どっちにしろ下側は撮影した映像に持っている手やマウント等が入るのでどうでもいい部分っちゃどうでもいいのですが。
Insta360アプリがおもろい
Insta360が人気の理由はアプリにあると思います。
パソコンアプリ Insta360 Studio
通常の360度動画を360度タイムシフト動画に変換できる。
普通の動画もタイムシフト動画に変換できる。
意外とタイムシフトに変換できるソフトって少ないから、この機能はとても良い。
Insta360 スマホアプリ
Insta360のスマホアプリ。
AIによって、自動的に映像のカットは自動で行われて、曲も自動で入ります。
それに付け加えるように、編集が可能なのですが、トランジションやステッカーなどの素材もある程度の数準備されているので、それを組み合わせるだけで簡単にちょっとした動画が完成します。
自動で動画が出来上がるのですが360度映像に関しては調整が必要。
よく分からないアングルの映像になります。
ただこのアプリ、見た目が派手な映像が作れるだけであり、SNS映えのみが目的な感じなので、意外と使う用途がないかも。
パターンも決まっているし。素材の数も多くないので、映像を見るとアプリで作ったのがモロバレで恥ずかしい。
ちなみに、上記動画はInsta360X3の360度撮影データを元に4K画質で出力を行なっているが、やっぱりアップになっちゃうとInsta360X3は画質良くない。
Insta360以外で撮影した動画も使える
Insta360アプリはGoProMAXの360度動画データを入れても使えました。
Insta360の撮影データにのみ対応していのではなく、単純に動画編集ソフトなんですね。
スマホで撮影したデータも使えます。
ただ、なんで撮影したデータでつくろうが右下にInsta360のロゴが入ります😅
Insta360のスマホアプリ、パソコンのアプリともにGoProMAXで書き出した、360度データが使えました。
パソコン版のアプリにあるタイムシフト動画への変換はとても便利。
買うならGoProMAXもしくは…
現状で買うなら最新機種Insta360よりもGoProMAXの方が良いのかも。
GoProMAXもそろそろ次期製品が販売されて欲しいところ。
Insta360 ONE RS ライカ1インチ 360度版
更なる画質を求めるのであれば、Insta360にはライカの1インチレンズを使った製品Insta360 ONE RS 1インチ 360度版が新しく販売されています。
大きなカメラレンズを使用しているため、夜間撮影などのクオリティーが大幅に向上している様子。
反面、Insta360 ONE RS 1インチは発熱の問題がさらに深刻化し、動画撮影で屋外で10〜15分で熱停止するとの口コミが多い。
あと本体が細かいユニットで分割されていて、壊れやすそうとの印象。
バイク車載には向かなさそうなので見送った製品。
画質などの口コミは良い反面、デメリットも多く使用用途を選びそうな製品なのです。
一応マジ画質の360度映像を撮影できるカメラInsta360 PRO 2も存在しますが、ハンパなく高価です。
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