誰にでも簡単に出来る!ninja400のオイル&オイルフィルター交換方法
kawasakiメーカー純正のninja400のサービスマニュアル(整備用マニュアル)を元に、ninja400のオイル交換を誰でも出来るように分かりやすく解説いたしました。
ninja400 オイル&エレメント交換に必要な工具、オイル等
オイル交換だけをする場合に必要な物
・オイル約2L : カワサキ純正 R4 SJ10W-40を使用しました。
・17mmのレンチ等 : オイルドレンボルトを緩めるため
・廃オイル処理用品 : 自分の場合は適当な大きさの段ボールにビニール袋を被せ、その中にトイレットペーパー2ロールを敷き詰めて、即席廃油BOXを作ります。
・オイルを入れるためのオイルジョッキ、じょうご等 : ninja400はオイルの入れ口が小さいため、オイル缶からの直接給油は難しいです。
個人的にはオイル缶に接続できる、ノズルを使用します。
ninja400のオイルフィラー(オイル注入口)は下記のエーモンのノズルがギリギリで入ります。
オイルエレメントを同時交換する場合に必要な物
・六角レンチ、マイナスドライバー : カウルを外すのに使用。
・オイルフィルター : カワサキ純正品番 16097-0008
今回はキジマ オイルフィルターカートリッジ 105-509 を使用しました。
・オイルフィルターレンチ : デイトナ オイルフィルターレンチ 36376
・リヤスタンド : 必要なものではありませんが、バイクの各種作業やオイルレベルの確認時などにあった方が楽です。
個人的にJ-TRIPのものを使用しています。
ninja400 オイル交換関係のサービスデータ : 取扱説明書に記載されています
・純正推奨オイル : カワサキR4、カワサキS4、又は10W-40オイル
・エンジンオイル交換時期 : 初回1000km 以降6000km毎
・オイルフィルター交換時期 : 初回1000km 以降18000km毎
・エンジンオイル量 : オイル交換のみ1.6L オイルフィルター交換時1.8L エンジン完全分解2.3L
・締め付けトルク : エンジンオイルドレンボルト 30N・m(3kgf・m) オイルフィルタ 17.5N・m(1.78kgf・m)
ninja400のオイル交換の方法
標準的なオイル交換の作業手順
1、エンジンオイルの抜き取り、注入
エンジンの暖気後にオイルを抜きます。
ninja400のエンジンオイルの抜き出し口(オイルドレン)は車体の左側にあります。
シフトペダルの下辺りにある、黒いボルトです。
下側にオイル受けを用意し、17mmのレンチ等で緩めます。
特に周辺に抜けたオイルがかかるような箇所はありませんので、単純にボルトを抜くだけでオイルが抜けます。
ボルトを抜き取る際は、オイルドレンボルトにオイルドレンワッシャーが付属していますので、無くさないように注意しましょう。
オイルのみの交換であれば、オイルが抜けきった後に、オイル抜き出し口にオイルドレンワッシャーとオイルドレンボルトを取付け、車体右側のオイル注入口よりオイルを入れて終了です。
オイルドレンボルトの締め付けトルクに注意が必要。
力いっぱいに閉めすぎて、ネジがなめた場合は、補修はかなり難しいと思います。
2、オイルフィルターの交換方法
手順では、オイルを抜いた後にオイルフィルターの交換を行います。
オイルドレンボルトを外して、オイルを抜きながらフィルターの取り外しを行ってもかまいませんが、廃オイル受けの大きさが小さい場合は、抜きながらの作業が難しいので、オイルを抜いてオイルドレンボルトを取り付けた後に作業を行います。
ninja400のオイルフィルターはエンジンの前方下側に付いています。
フロントタイヤのところから覗くと、エキマニの後ろに見えます。
ninja400はオイルフィルターを交換するのに、カウルの下側を外したほうが作業がやりやすいので、カウルの一部を外します。
カウルを外さなくても、スペースがあるため、工具を選べば作業は可能だと思いますが、カウルにオイルがかかったり、手が入りにくかったりするので、カウルの下側だけを開放するのが無難だと思います。
サービスマニュアルでは右ミドルカウリングの完全取り外しとなっています。
カウル下側のクイックリベット3本と、車体側面のボルト2本を取り外すと、カウル自体は外れませんが、オイルフィルタが抜きやすい隙間が出来ます。
クイックリベットはリベットの切り欠きの隙間にマイナスドライバーを入れて優しくこじって取り外します。
カウル側面のボルトは6角レンチです。
左右のカウル共に、カウルを外さなくてもボルト自体は外したほうが、作業はやりやすいです。
オイルフィルターはかなり下側にあるので、根板やダンボールなどを地面にひいて寝ながら作業を行ったほうが楽です。
オイルフィルタは、手で回して外れる場合もありますが、無難にオイルフィルタレンチをかぶせて、それにレンチ等をかけて外します。
フィルタ内のオイルが抜けますので、下に廃オイル受けを用意しておきます。
取り外したら、オイルフィルタの取付け部をさっと拭き取ります。
油分はオイルフィルタ取り付けの際のゴムシールの潤滑剤になるため、ブレーキクリーナー等で完全に除去する必要はありません。
ブレーキクリーナーを使用して油分を除去した場合は、オイルフィルターのゴムシールの部分に新しいエンジンオイルを塗って取り付けます。
実際にやってみての経験ですが、
オイルフィルターの取り付けには手締めでは規定トルクに達しないため、フィルタレンチを使用し締め付けます。
最後にオイルを入れて、オイル交換完了です。
3、オイル量の確認
オイルの注入量はオイル注入口の右下にあるオイルレベル点検窓から確認できますが、車体を左右水平に保った状態で見る必要があります。
一人で作業するには、水平にしながら点検窓を見るのはかなり難しいので、スタンドがあった方がやりやすいです。
オイル交換後には一度エンジンをかけ、暖気した後にオイル量を見るのが正しい方法です。
サービスマニュアルでは暖機運転後2~3分おいた後に確認するとなっています。
特にフィルター交換後はフィルター内部にオイルが溜まっていないため、エンジンをかけるとかなりオイル量が減少します。
オイルをエンジン内に行き渡らせ、暖気を行った後にオイルレベルを確認しましょう。
その時、オイルレベル点検窓のオイルは、すでに真っ黒になっていると思いますが、そんなもんです。
個人的には、オイル量はオイルレベル点検窓の上ラインと下ラインの中間よりやや上の8分目辺りに合わせます。
かなり簡単!オイルチェンジャーでの上抜きオイル交換
オイルチェンジャーでの、オイル交換は非常に楽です。
オイル注入口から抜いて、入れるだけなので、ドレンボルトを外す必要がなくオイル交換が可能です。
オイル交換に工具が全く必要なくなります。
オイルチェンジャーは以下を使用しました。
自分でオイル交換をする人は持っていて損はないと思います。
思った以上にオイル交換が簡単になります。
パルスターの5.5Lのオイルチェンジャーを購入しましたが、車からバイクまでこれ一つで対応可能です。
極端に値段の安いものもありますが、作りのしっかりしている物を購入して、長く使った方がいいと思いますよ。
エンジンオイルの他にも、自動車のATF交換等にも使用可能です。
上抜きでしっかりホースを入れる事が出来たら、2L抜けますので、下抜きでは抜けない部分のオイルも抜く事が可能です。
廃油の処理も簡単で、手をほとんど汚しません。
オイルチェンジャーを購入してからは、オイルの上抜きでしかオイル交換をやらなくなりました。
かなり楽です。
コメント
とても参考になりました!
ドレインパッキンのサイズを記載いただけると、これだけで交換できるので助かります!