ちゃんと進化した『insta360 X5』
X5はX4と同様に最大8K30fpsでの360度動画撮影に対応しています。
しかし、単に解像度が同じというわけではありません。
大型化されたセンサーと新しいTriple AI Chipシステムにより、画質そのものが向上しています。
X4と比較して鮮明さ、ディテール、色の再現性が向上し、リフレーム(切り出し)後の映像も、通常のアクションカメラの映像と遜色ないレベルに。
特に、11Kからのスーパーサンプリングによりディテールが向上。
ただし、8K撮影は光量の十分な日中の屋外環境で最も性能を発揮し、ファイルサイズが大きくなる点や、発熱問題には注意が必要です。
最大ビットレートがX4の200Mbpsから180Mbpsに若干低下しいますが 、全体的な画質はセンサーと処理能力の向上により改善されています。
X5の画質向上は、単に8Kという解像度だけにとどまりません。
真価は、大型化された1/1.28インチセンサー、3つのチップからなる強力な画像処理システム、そしてPureVideoや進化したアクティブHDRといった専用モードの組み合わせにあります。
これにより、ダイナミックレンジや色再現性が向上し、特に従来モデルの弱点であった暗所での撮影能力が飛躍的に高まっています。
結果として、X5は様々な光線状況下でより安定した高画質を提供する、汎用性の高いカメラへと進化を遂げました。
8Kの実力
X4同様の8K30fpsに対応しつつ、大型センサーと新プロセッサーにより画質が向上しています。
11Kからのスーパーサンプリングにより、ディテールが向上。
X4と比較して鮮明さ、ディテール、色の正確さが向上し、リフレーム後の映像が通常のアクションカメラ映像と遜色なくなっています。
ただし、8K撮影は明るい日中の屋外環境に最適であり 、ビットレートはX4より若干低い180Mbpsですが、センサーと処理能力の向上により全体的な画質は改善されている感じです。
PureVideoによる低照度性能の進化
これはX5の最大の進化点の一つです。
大型センサー、トリプルAIチップ、そして専用のPureVideoモードにより、暗所での撮影性能が劇的に向上しました。
マジでビビりました。
X4と比較してノイズが少なく、暗所でもちゃんと「撮影できます」!
PureVideoは最大8K30fpsで利用可能です。
ただし、完璧ではなく、極端な暗闇や動きのあるシーンでは安定性に課題が残る可能性も指摘されています。
調べてみると非常に暗い状況では、PureVideoを使っても8Kより5.7Kの方が良好な結果が得られるという意見もありますが 、逆の意見も見られます。
アクティブHDR
5.7K@60fpsに対応し、性能が向上しました(X4は5.7K@30fps)。
ハイライトとシャドウのディテールを保持しつつ、アクション中でも安定した映像を提供します。
ただし、レビューによっては、これが真の10bit HDRではなく、8bit処理のままである可能性も指摘されています。
明暗差の激しいシーンでの利用が推奨されます。
72MP写真の実力
カメラ内で処理された高品質な72MP静止画は、ノイズが少なく色再現性も良好。
細部まで描写され、印象的な写真が撮影できます。
集合写真や空間の広がりを表現するのに適しており、暗い場所でも優れた性能を発揮します。
アプリを使えば18MP写真からアニメーションを作成することも可能です 。
Insta360 X5は買って後悔は無いのか?
Insta360 X5は、色々な人々のレビューを見ても非常に高く評価されておりおり、X4からの正統進化、そして現時点で360度カメラとして最高峰モデルとしての地位を確立したと言えるでしょう。
そこに反論はありません。
だがしかし、他の種類のアクションカメラと比較した場合、確実なデメリットも存在してしまうのです。
買う前に知っておくべき事。デメリット
価格は安くは無い!
X4よりも高価になり、購入のハードルが上がったと感じるユーザーもいます。決して安価な投資ではありません。
編集がめっちゃ大変!
INSTA360の今までの機種でも同じですが、編集にものすごい時間がかかります。
AI機能が充実したとはいえ、360度動画のポテンシャルを最大限に引き出すには、リフレーム編集にかなりの時間と労力が必要です。
発熱!
特に高画質モードである8K撮影は、特に静止した状態での長時間撮影時に本体が発熱しやすく、熱停止する可能性があります。
ファイルサイズ
360度8K動画はファイルサイズがかなり大きくなるため、ストレージ容量を圧迫します。
撮影動画をそのまま保持するかどうかを考える必要が常にあります。
マジで、ハードディスクいくつあっても足りません。
insta360は専用アプリinsta360studioで出力したデータが完成品。
撮影データをinsta360studioで前レンズ画像と後ろレンズ画像の境目を綺麗に調整したり、ノイズを除去したりします。
撮影されたまんまデータより、1段階綺麗に仕上がります。
撮影データプラス完成データでもうかなりの容量。
保存するのに、どっち側のデータを保存するかも悩みますし、撮影のフルデータも残しておくような容量では無いのです。
そうしていくうちに思うのが、
「これ、被写体と反対側の映像って必要?」
大体の場合撮影をしたい側ってだいたいあって、反対側の映像はほとんど不要なのです。
そして、最終的に行き着くのは普通の範囲映るカメラでいいんじゃね?
編集にも時間かかるし、避けなファイル容量は増えるし、画質もDJI actionの様に範囲が決まっている4K画質の方がよっぽどいい。
購入を推奨する人
初めて360度カメラを購入する人
高価ではありますが、画質、耐久性、使いやすさのバランスが非常に高く、長く使える投資となる可能性があります。
暗所性能も十分で、正直なところこれ以上の画質はもう不要だと思います。
かなりファイルサイズと戦うことになります。
データの容量に関しては、かなりきつい。
360度カメラで最高の画質と機能を求める人
現時点で最高の画質(特に低照度)、最長のバッテリー寿命、最新の機能を備えたフラッグシップモデルを求めるなら、X5は最適な選択肢です。
低照度での撮影が必要
PureVideoモードによる画質向上は、夜景、室内、日の出/日の入りなどの撮影が多いユーザーにとって最大のメリットとなります。
X4は少しでも暗いと、一気に画質が落ちます。
個人的には、晴れの日の外限定なカメラだと割り切っていました。
※その都度、設定をきっちり仕上げればそれなりに撮影は可能です。
X4以前のモデルからのアップグレードを検討する強い理由になります。
アクションスポーツなどでカメラを酷使する人
交換式レンズと強化された耐久性・防水性は、破損リスクを大幅に低減し、安心してアクティブな撮影に集中できます。
実際の画質に関しては、購入後に分かる事だったので、自分がX4を持っていながらX5の購入を即決したのは交換式レンズという点も大きかったです。
購入を慎重に検討すべき人
複雑な編集作業を避けたい人
AI機能やInstaFrameモードは便利ですが、360度動画のポテンシャルを最大限に引き出すには、ある程度の編集スキルや慣れが必要です。
そして、かなりの作業時間が必要になります。
購入する際に比較するべきなのは通常のアクションカムや、DJIポケット、スマホ用ジンバル。
360度カメラが必要か否かです。
360度カメラが必要であれば、insta360 X5は即決でいいと思います。
この性能は間違いない。
予算を重視する人
X5はX4よりも高価です。低照度性能や交換式レンズにそれほど魅力を感じないのであれば、価格が下がったX4も選択肢となり得ます。
すでにInsta360 X4を所有しており、現状に満足しているならわざわざ買わなくてもいいかも。
X4でもしっかり8K撮影に対応しており、基本的な性能は非常に高いです。
低照度での撮影頻度が低い、X4で付属のレンズカバーを使用して使用している人(画質へのこだわりがない人)は、X5へのアップグレードは不要です。
nsta360 X5の主な機能・スペック
Insta360 X5に関する主な機能やスペック
価格は通常版 84800円
主な特徴・機能
- 高解像度360度動画:
- 最大8K 30fpsでの360度動画撮影に対応。
- 5.7K 60fps、4K 100fpsでの撮影も可能。
- センサーと画質:
- デュアル 1/1.28インチセンサー搭載。
- トリプルAIチップ設計により、高度なノイズリダクションと画像処理を実現し、優れた低照度性能を発揮。暗い場所でも鮮明で鮮やかな映像を提供。
- 低照度性能の向上
新しい「PureVideo」モードやAIノイズリダクションにより、暗い場所での撮影品質が向上。
- レンズ:
- 交換可能なレンズ設計: 丈夫で傷つきにくいアップグレードされたレンズを採用。万が一破損してもユーザー自身で交換可能。
- 手ブレ補正:
- FlowState手ブレ補正と360度水平維持機能を搭載し、滑らかな映像を実現。
- 見えない自撮り棒:
- 従来通り対応。自撮り棒が映像から消え、ドローンで撮影したような三人称視点での撮影が可能。
- バッテリー:
- 容量増加: 2400mAhバッテリー搭載。最大185分の撮影が可能(エンデュランスモード時)。
- 急速充電対応: 約20分で80%まで充電可能。
- オーディオ:
- 音声品質の向上: 新しいウィンドガードを備えた4マイクアレイにより、風切り音を低減しクリアな録音が可能。
- 耐久性・防水:
- 頑丈なデザイン。
- 防水性能: 本体のみで水深15mまで対応。
- AI機能:
- AIリフレーム: 360度動画から最適なアングルをAIが提案・切り出し。
- InstaFrameモード: 360度で撮影しつつ、すぐにシェアできるフラットな動画(固定アングルなど)を同時に記録可能。
- AI自動編集: アプリ内でハイライト動画を自動生成。
- その他:
- 大型タッチスクリーン搭載(2.5インチ)。
- USB-C端子。
insta360 X5はデュアルセンサー搭載!
360度カメラにおける「デュアルセンサー」とは、通常、カメラの前後に搭載された2つの魚眼レンズそれぞれに対応する形で、2つの独立したイメージセンサー(光を電気信号に変える部品)が搭載されていることを指します。
デュアルセンサーのメリット
■高画質・高解像度
2つのセンサーがそれぞれ約180度ずつの映像を捉えるため、1つのセンサーで全方位をカバーするよりも、それぞれのセンサーが高解像度のデータを取得できます。これにより、最終的に合成される360度映像全体のディテールや鮮明さが向上します。
■低照度性能の向上
センサーが大きいほど、あるいは高性能であるほど、より多くの光を取り込むことができます。
X5のように比較的大型のセンサー(1/1.28インチ)を2つ搭載することで、暗い場所でもノイズが少なく、明るく鮮明な映像を撮影しやすくなります。
■ダイナミックレンジの改善
明るい部分と暗い部分が混在するようなシーンでも、それぞれのセンサーが捉えた情報を組み合わせることで、白飛びや黒つぶれを抑えた、より自然な映像表現が可能になる場合があります。
Insta360 X5では、このデュアル構成の1/1.28インチセンサーとトリプルAIチップを組み合わせることで、特に暗所での撮影性能を大幅に向上させています。
Insta360 X5 vs Insta360 X4 を比較!

機能/スペック | Insta360 X5 | Insta360 X4 | 主な違い・進化点 (X5) |
最大360度動画 解像度 | 8K 30fps | 8K 30fps | 解像度は同じだが、センサーやAIチップによる画質向上 |
センサー | デュアル1/1.28インチ | 1/2インチ | 新しいデュアルセンサーとトリプルAIチップ搭載により、特に低照度性能が大幅に向上 |
低照度性能 | 大幅に向上 (PureVideoモード、AIノイズリダクション) | 標準的 | 暗所での撮影品質が向上 |
レンズ | 交換可能 (傷に強い、ユーザー自身で交換可) | 固定式 (標準レンズガード) | 耐久性向上とメンテナンス性の向上 |
バッテリー容量 | 2400mAh | 2290mAh | 容量が増加し、より長時間の撮影が可能に (X5:最大185分 vs X4:最大135分 ※5.7K/30fps時) |
急速充電 | 対応 (約20分で80%充電) | 対応 (X4: 55分で100%充電) | 充電時間が大幅に短縮 |
オーディオ | 向上 (新ウィンドガード付き4マイクアレイ) | 標準マイク | 風切り音を低減し、よりクリアな録音が可能 |
防水性能 | 本体のみ 15m | 本体のみ 10m | より深い水中での撮影に対応 |
AI機能 | トリプルAIチップ, InstaFrameモード 追加 | 標準AI機能 | より高度なAI処理、新しい撮影モードの追加 |
タッチスクリーン | 2.5インチ | 2.29インチ | 操作性、視認性の向上 |
本体サイズ (幅x高さx奥行き) | 46 × 124.5 × 38.2mm | 46 × 123.6 × 37.6mm | 少し大きく |
重量 | 200g | 203g | 1円玉3枚分軽く! |
その他 | 新しいグリップデザイン(滑りにくさ向上) | 標準デザイン | 持ちやすさの改善 |
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