軽自動車で1時間アイドリングの燃料消費量

真夏のドライブ、車で休憩をしようと思ってエンジンを切ると、車の中は即座に灼熱地獄です。
とくに自分のアトレーは車体色黒なので、炎天下で駐車をすると、車の中に素敵なサウナが誕生します。
なので、休憩中もエアコンを止めたくない。
そこで、ふと思ったのが
軽自動車でアイドリングを1時間をした場合、ガソリンはどのくらい消費するのだろうか?
理論上の話
ネット上で調べると、いろいろな情報が出てきますが、イマイチ明確な答えがないのです。
いろいろな話を見てみると、軽自動車の1時間のアイドリングの燃料消費量は450〜800ml程度とかなりの開きがあるのです。
その中でも共通しているのは、車の排気量でアイドリングの燃料消費量が変わるということ。
軽自動車の場合は、排気量が小さく、その分アイドリングの燃料消費量は少ない。
それと、全般的に自動車でエアコンを使用すると燃費が5〜15%悪化すると言われている。
数値に大きな幅があり、どの車種でどのような状況かはほとんど分からない。
少なくともエアコンの話は走行中の話だと思われます。
また、エアコンは外気温でも大きく左右される。
予想としてはアトレーで、エアコンONのアイドリング1時間でのガソリン消費量は、800ml前後ではないかと思っている🤔
ちなみに余談ですが、アイドリングストップ付き車がエアコンを使用すると20%以上の燃費悪化と言われています。
停車時のエアコンの起動回数が少なく、冷却のために急激にエンジン出力を使用するためだと思います。
ちなみにアトレーの場合は、エアコンを使っているときに、アイドリングストップの頻度を下げる設定ができます。
ネット上で見かけた、アイドリング燃費の例
■その1
1時間のアイドリングの燃料消費量
乗用車 0.84L
2tトラック 0.48〜0.72
4tトラック 0.78〜1.02
10tトラック 1.32〜1.8
■その2
1分間に消費するガソリン量は
軽自動車(660cc) → 12.5cc (750ml/h)
コンパクトカー(1500cc) → 14cc (840ml/h)
普通車(1800cc) → 15cc (900ml/h)
普通車(2400cc) → 17cc (1,020ml/h)
基本的にはアイドリングストップを!

停車中にエアコンをつけて体調を整えるのは必要な事です。
運転手には、安全運転を行う最大の義務がありますので、環境だろうが、燃費だろうが言っている場合じゃありません。
自分の体調が最優先です。
暑さを我慢して、集中力を切らして運転するのは危険運転であり、暑い場合は必ずエアコンを活用してください!
ただ、エアコンを使わないのであれば、状況次第ですがエンジンを可能な限り止めましょう。
というか、単純にガソリンももったいないです。
余談ですが、ちょっとした停車時等の短時間にエンジンストップを行う機能、アイドリングストップは確実にバッテリーに負担をかけ、バッテリー交換サイクルを早めます。
ほんのわずかな排出ガスは削減されますが、バッテリーの製造や廃棄で、車自体から排出されるco2が少し減るだけで、トータルで見るとまったく環境に良くないです。
当然ですが、自分は機能を切っています。
長時間アイドリングのバッテリーへの影響
アイドリングのみでバッテリーは上がらないのでしょうか?
基本的にエンジンが回転していると、オルターネーターによって発電はされています。
ただ、アイドリングの回転数では、そこまで発電量が多くありません。
なので極端に電装品を多用すると、アイドリング回転数での発電量では足りなくなります。
ヘッドライト点灯、オーディオやカーナビゲーションの作動、ワイパー、電熱線、シートヒーター。
カーナビは画面表示されていなくても、稼働している機種が多いと思います。
シガーソケットからのスマホの充電やETC、レーダー、ドライブレコーダーなどなど。
電気製品をフルに稼働すると、アイドリングの発電量では足りなくなりそのうちバッテリーは上がります。
ただ、極端にバッテリーが弱っていなければまず大丈夫でしょう。
電装品モリモリの車は注意した方が良いかもしれません。
電力使用量
色々調べたところアトレーのオルターネーターのアイドリングの発電量は40Aぐらいっぽいです。
以下は、一般的な車の電力使用量です。
ヘッドライト(HI) ハロゲンバルブ | 11.0~11.5A |
ヘッドライト(LOW) ハロゲンバルブ | 8.0~9.5A |
バックランプ | 4.0~4.5A |
ストップランプ | 3.5~4.2A |
スモールランプ | 3.0~4.0A |
ルームランプ | 0.9~1.2A |
ハザードランプ | 4.0~8.0A |
ブロアモーター(エアコン風量)/MAX | 18.0A |
ブロアモーター(エアコン風量)/3 | 12.0~13.0A |
ブロアモーター(エアコン風量)/2 | 9.0~10.0A |
ブロアモーター(エアコン風量)/1 | 6.0~7.5A |
デフォッガー | 10.0~11.0A |
ワイパー | 6.0~8.0A |
燃料ポンプ | 4.0~5.0A |
電動ファン | 5.0~7.0A |
セルモーター(スターター) | 平均120A(瞬間最大300A以上) |
社外カーナビ(アンプ内蔵) | 10〜15A (最大値) |
純正オーディオ(60Wの場合) | 4.5~5.0A |
社外オーディオ 4スピーカー | 10〜15A |
ETC | 0.2A |
レーダー探知機 | 0.1~0.5A |
ドライブレコーダー | 0.3A |
車の空調のヒーターは、エンジンの排熱を利用しているので、熱源としては電気を使用しません。
ファンで空気を出すため、上記で言うとブロアモーターの電力を使います。
実際にアイドリング燃料消費量を計測してみた結果
計測のやり方
燃料タンク満タンにして、エアコンONの状態で1時間アイドリング。
その後補給したがソンリン量をはかるという単純な方法。
誤差
多分、そこまで厳密な数値は計測できないと思います。
燃料タンクの構造

まず、燃料タンクに同じ条件でガソリンを補給するのがなかなか困難。
前提として、ガソリンは給油口のところまで満タンに給油するのですが、その場合でも燃料タンク内ぴっちりにガソリンが入っているわけではありません。
給油口からの配管と燃料タンクのレイアウトによって、色々なガソリンが入らない空間ができます。
燃料タンクの形状によって、どこまでガソリンが入るか変わり、車体の傾斜が少しでも変わると、給油量は変わります。
なので、原則給油する時は同じ角度を維持する必要があります。
ガソリンを入れて量をはかる方法
燃料補給用にオイルジョッキを準備しました。
ただし、このオイルジョッキは厳密な1Lではない。
そもそもが、精密に量をはかるための製品ではありません。
一応水1000gをジョッキで計測してみたら、1Lの印の少し上まで来ていました。
そのため、重量で計算をすることにしました。
ちなみに、事前に容器分の重量は計測しておきました。

ガソリンの重さ
ガソリンの重さは水よりも軽く、1Lの重量は1000gよりも軽い。
ガソリンの比重は0.72〜0.76
水よりも軽く1Lで720〜760gになる。
オイルジョッキにガソリン1Lを入れ、ガソリン重量714gとなったが、比重から見ても多分1Lは入っていません。
ガソリン量を見るときに完全に水平な場所がないので、ジョッキを水平に置けないからなんとも言えないのですが。
エアコンONでアイドリング 1時間 実測結果!
計測条件
車はダイハツアトレー 4WD S710V 排気量660ccのターボ車。
エンジンは運転席の下にあるレイアウトのため、普通の車に比べてエアコンの配管がかなり短い。
ちなみに自分のアトレーは新車時にワコーズのエアコン添加剤、パワーエアコンプラスを入れている。
ワコーズのエアコン添加剤の効き目なのか、自分のアトレーはエアコン入れると結構温度高めにしても寒い。
かなりエアコンの効きが良い車。
外気温は25〜26度くらい。
エアコンはオートモードで24度の設定。
駐車場所は直射日光が当たる場所だけど、やや曇り空。
ボディーカラーは黒。
エアコンをONにしてアイドリングをしていると、一定の間隔で、エンジンの回転数が上がる。
アイドリング中は回転数が750だが、エアコン用のファンが回る直前で950〜1100になる。
そのエンジンの回転数の上昇が、エアコンが余分に使うエネルギーとなる。
ガソリン消費量の実測値

給油口満タンまでガソリンを補充し、アイドリングスタート。
1時間ぴったりでエンジンを切って給油。
結果的には、ガソリンの入った量は計算上は426mlとなる。
オイルジョッキに入っていたガソリンの量が多分1Lぴったりではないし、給油口に入れたガソリンも量も大体同じ位置に揃えたが誤差はある。
また、ガソリンを入れる勢いも違うと入る量も変わると思う。
そんな事を考慮すると、アトレーのエアコン作動させたアイドリングでのガソリン消費量は約450ml前後ではないかと思う。
参考事例として、アトレーと似たような車のスズキエブリィの実測データがネット上にあったが、1Lのアイドリングでのガソリン消費量は450mlぐらい。
この場合はアイドリングのみで、エアコンは使っていない様子。
アトレーはエブリィよりは燃費が良い。
ただ、燃費がアイドリングでの燃料消費量にどのくらい影響するかは不明。
アトレーはエアコン添加剤を入れているため、エアコン作動時の負荷がいくらか減少していると思われるので、1時間エアコンONのアイドリングで450mlはまぁまぁ正確な結果なのかもしれない。
車中泊でもエアコンが使えそう
車中泊で3〜4時間程度エアコン作動していれば、外気も涼しくなる時間帯に入る。
2L使ってもワンコインで収まるし、何より、翌日の快適なドライブの引き換えと思えば、そんなに悪くないなと思う。
ただ、アトレーのエアコンのファンの音は結構うるさいのが難点、、、
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